10月14〜21日

<10月14日(日)>

ブダペストに研修に行くかみさんを駅まで見送った帰りに,シュロスプラッツでやっているHerbst(秋)という行事をのぞいた。エアランゲンとその周辺都市の観光に関するブースがたっていた。エアランゲンそのものは観光資源があまりなさそうに見えるけど,17世紀後半のユグノー入植からの歴史の中で,街の中心にあるユグノー教会をはじめとして,建物や博物館など,多くのみどころがあるらしい。歩いているだけではわからないことが,もらった資料にはいろいろ載っている

周辺としては,ニュルンベルグやバンベルグはもちろん,フォルヒハイムなども行ってみる価値はありそうだ。フォルヒハイムの市役所広場には,中世風の家が並んでいる。木造の家の柱にあるレリーフも綺麗なようだ。

この日,店が開いていた。昔ドイツには閉店法という法律があって,土日の営業が制限されていた。それが緩和されて,日祝日営業が年に4回認められたのが数年前。でもバイエルン州だけはまだだと,あちこちに書いてある。最近,緩和されたのかも知れない。



Herbst
Herbstのイベント

<10月16日(火)>

前回お世話になったKopp氏から連絡が入る。来月頭にフランクフルトで会うことになった。BerlinのIreneにも連絡を取ってみる。よく考えると,あちこちに移動するにはそれなりの時間がかかる。ちゃんと計画しないと,あっというまに夏が来るような気がしてきた。まだ始まったばかりなのに。


PINの生成機
パスワードの生成機
<10月17日(水)>

銀行口座の開設に行った。パスポートと預金する現金さえあれば大丈夫。30分待ちぐらいで開通。オンラインバンキングもできるようにしたのだけど,振込の時のパスワードをもらう方法に2つの選択肢があった。1つは携帯電話にもらう方法。もう一つは機械で生成する方法。携帯電話は,プリペイド携帯で不安定なため避けて,機械で生成する方法にした。写真の10ユーロぐらいの機械を購入。これには裏側にセンサーがついてて,まず銀行カードを機械にさして,振込の時に表示されるコード(白黒の模様が常に動いている)にそれを向けると,この機械のディスプレイにパスワードが表示される。それをサイトに入力すると振込ができるというもの。機械をもっていなければ振込作業ができないけど,チャージ不足や外国旅行等で携帯が使えなくなっても,いつでも振り込めるという利点がある。

しかしこの機械,使うボタンはFだけ。テンキーは何のためにあるんだろう?

夜,近所にある魚の看板を掛けていて気になっていた店に行ってみた。鯉の胡椒揚げなるものを食べたのだけど,なかなかおいしかった。鯉の半身を踊り串のような形に揚げてあるのだけど,スパイスのせいか,見かけも一口目の味もケンタッキーフライドカープって感じ。でも,中身のプリプリ感がよくて,結構なお味で,チープ感はなし。また行こう。ウェブでみても評判上々で,お店もほぼ満席。恰幅の良いお父さんと(ってたって年はどっちが上かわからんけどな),相席でした。

メニューの魚の値段は100gあたりの表示で,実際に食べた魚の重さに応じて決まる。全部食べたら,魚の下から値段を書いたタグが出てきた(11ユーロ)。おもしろい。ちなみに半身でしっぽが付いた方がきたけど,それは重量のうちだよね(^_^;)

魚レストラン
魚レストラン・ニェッツェル

<10月19日(金)>
エアランゲンのビール祭り会場の図
エアランゲンのビール祭り会場の図
〔http://www.wiesentbote.deより〕

エアランゲンのビール祭り会場の図を見つけた。この祭りは,Bergkirchweih(ベルクキルヒヴァイ)という。地図の中の赤丸がうち。うちの裏からちょっとした山になっていて,階段を2〜30段ほど上ったところがもうビアガーデン。道沿いに,たくさんのビアホールが並んでいるのが分かる。右の方には,観覧車がある。今は更地というか駐車場というか…。祭りのときにはとてつもない人出になるらしい。時期は5月の最終週から6月のはじめまで。みなさん,日本を離れにくい時期ですね。


<10月20日(土)>

今日は朝から霧。今週はずっと晴れてて気温も高かったけど,今日は若干寒い。

今週とりかかってた論文に,夕方とりあえず目処がたった。少し寝かせてから投稿しよう。図や表で考えていたことを文章にするのは,なかなか大変。図や表では,細かい詰めはともかく全体の雰囲気が表せる。でも,文章にするには,隅々まで説明する必要がある(場合もある)。なんとなく図を描いただけでイメージを出し切った感じがするのに,この作業は面倒くさい。

エアランゲンの今日の空=霧
うちから見たエアランゲンの今日の空
霧で向こうが見えない

ニュルンベルグ空港の屋上
ニュルンベルグ空港の屋上カフェ
夕方から,「ちょっとは動かなきゃ」と思って,かみさんの迎えがてら(要らんと言われましたけど),ニュルンベルグ空港まで行く。この空港の屋上には,展望レストランがある。そこに行くのは伊丹空港とちがって無料。デッキから飛行機を見たり写真をとったりしている人も結構いる。でもそこは,メーヴェンピックが運営するレストランというかカフェ。珈琲を飲んで,論文の仕上げ(総仕上げはまだ)をして,関係者にメールで送信。それからゲートに向かった。

帰り道でまた謎。自動券売機は,VAGの運営。この端末では,エアランゲンまでの切符が買えない。ニュルンベルグまでだと2.4ユーロ。そこでエアランゲンまでの3.9ユーロの切符を買い直さなければならないようだ。いくらやってもエアランゲンが指定できない。ところがエアランゲンのDBの端末では,ニュルンベルグ空港までの切符が買えて,3.9ユーロ。どうして行きと帰りの電車賃がちがうの!


<10月21日(日)>

今日もバンベルグ。今回は往復で特急の切符を買う。ところが,予定の24ユーロではなく21ユーロ。行きも帰りも検察があって問題なかったので,これでいいのだろうけど,システムがようわからん。帰りがICEではなくICだったからではないかと思うけど,別にそれに乗りたい訳じゃない。それしかないからそれを選んだだけなんだけど…。

コンサートは17時からなので,遅めの昼ご飯にした。お気に入りのレストランZeisで,食事前にフェダーバイザー。

今日のフェダーバイザーは,若干発泡がきつくなっているような気がした。味も前回より甘いかも。それが,発酵によるものなのか,ロットのちがいなのかは不明。発酵して糖分が分解されるのなら,甘くなくなっていっても良いような気がするのだけど,その辺は不勉強でようわからん。



Phederweiser
本日のフェダーバイザー
魚レストラン
今日の席から舞台を写す
アンデルシェフスキーの顔を見ながら聞けるかと思ったけど
ピアノの蓋が邪魔してほとんど見えず
でも,オーケストラの音は舞台で弾いているときのような感じで
臨場感というか現場感というかだった
善し悪しなんだけどね
管楽器が生々しすぎたり… 
でも,弦の音はとてもよかった
今回のバンベルグ交響楽団のコンサートはこれ
  • Mozart ピアノ協奏曲17番
  • Bruckner シンフォニー4番(ロマンチック)
    • 指揮:Herbert Blomstedt
    • ピアノ:Piotr Anderszewski
ピアノ,凄い。オーケストラも特に低弦,いい音してました。

バンベルグ交響楽団は,この後日本公演。年が変わるまで,日本に居るようだ(←そんなことはなかったようです。13というのを2013年と思ってしまいました。13日のまちがいのようです)。今日のメンバーでまわるもよう。アンデルシェフスキーも一緒に行くので,聴くチャンスがある人もいると思う。一足先に,いいものを聴かせてもらいました。

今日のプログラムに,ブロムシュテットの「日本は大好きな国で,そのすばらしい人々と見事な自然は40年間私を魅了しています。」という発言が紹介されていた。ブロムシュテット,7月に85歳になったそうです。立派な指揮の後は,ほぼ全員スタンディングオベーションでした。


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