10月6〜13日

10月6日(土)

ニュルンベルグ空港→ミュンヘン→ブダペストと乗り継いで,ハンガリーに来た。ニュルンベルグからミュンヘンのフライトは20分。電車でも1時間ほど。昔,伊丹→徳島便があったけど,同じような時間。ミュンヘンの市街から空港までは結構遠いので,ミュンヘン空港で乗り継ぎの人は,利用価値がある。ミュンヘン市街に出る人に取ってはあまり意味はないだろう。

ブタペストに空路で入るのは初めて。空港からホテルまでミニバスがあって,空港カウンターで往復で買う。該当の番号が掲示されたら,その番号のついたミニバスの所に行く。3組揃ったところで,ミニバスが出た。空港から市街地まで,30分強。電車がないので,これが一番便利な手段のようだ。ホテルはドナウ川沿いの(見えないけど)メルキュール。ちなみに帰りのバスは,24時間前に予約しておかなければならないということ。

ミーハイ教会での演奏会
バロックフェスティバルがあったミーハイ教会
到着が夕方だったので,どうしようか…と相談しつつ,ちょっと高級なレストラン,カルパティア目指してホテルを出,目抜きのバーツィ通りを歩いていた。すると,通りの中央あたりにミーハイ(ミカエル)教会があって,そこでバロック・フェスティバルのポスターを見つけた。8時開演。これに行くか,ということで,近所で夕食をすませて入場。
  • VIVALDI セーヌ川に祝う(La Sena Festeggiante)
    • サヴァリア・バロック管弦楽団 - Savaria Baroque Orchestra
    • 指揮:Pal Nemeth
    • バリトン:Jekl Laszlo
    • ソプラノ:Emoe Barath
    • アルト:Bakos Kornelia
教会だし,聴衆は50人ぐらい。ともかく声が綺麗で,重唱になったときにもとてもよく溶け合っている。オーケストラとのアンサンブルもとても良い。オーケストラは小編成の弦+ブロックフレーテ×2。すてきな演奏会だった。通りすがりに大きな得をした気がした

ところで,この教会,現在天井にあったフレスコ画(誰の作かはわからない)の修復作業中。上の写真にみえるのは,その足場。修復作業といえば…こんな写真が貼ってありました。となりにはMR. BEANの修復した絵もね。粋なことをする。

Cecilia Gimenezの修復画
有名なCecilia Gimenezの修復画

10月7日(日)

日曜日。ドイツでは店はやってない。バーツィ通り沿いの店は,ところどころ営業中。とはいえ,行きたかった絨毯屋と楽譜屋はどちらも営業してない。歩いて場所を確認しただけに終わる。夕方にレヒネル設計の工芸美術館であったプロムジカのコンサートは,とてもよかった。…実は18時開演だったはずなのに,その前に会場で行われていたガレージセールのようなイベントが終わらず,会場設営が18時15分ぐらいから。その間,プロムジカのメンバーはまわりでおしゃべり。かみさんは知ってるメンバーたちと挨拶など。プロムジカのメンバーがひな壇を自分たちで運んでたのにはびっくり。

演奏はいつも通り,すばらしかった。ホールの反響が2秒以上。完璧に溶け合った和音の力はすごい。後半,プロムジカのOGも参加した響きが,工芸館に満たされた。1月には,プロムジカを生んだニレージハーザのコダーイ音楽学校に行くつもり。


<10月8日日(月)>

夕方にデュッセルドルフ経由でエアランゲンに戻る予定。それまでに,市場でグーラシュの材料を買ったり,王宮に行ってドナウ川の写真を撮ったり。今日の天気は極上。気温は低め。王宮のテラスで昼食をとったけど,とても気持ちよかった。帰宅は深夜。

王宮
王宮
ドナウ川
王宮から見たドナウ川
王宮のまわりにあったおもしろいものたち
消火栓
消火栓に落書きがしてある。襟元を見て!

古い車
ポンコツカーがあった。

ドネーション
助手席の窓が1cmほど空いてて,中には寄付金募集箱が!
「この車を維持するために募金を」だそうです


ブダペスト空港の離陸が30分以上送れていた。デュッセルドルフでの乗り継ぎに1時間しかないので,大丈夫か?…と話していた。デュッセルドルフで乗り継ぎルートに従ってゲートに行くと搭乗前。機材はブタペストから来たのと同じ,ボンバルディア。「まさかね…」と冗談を言っていたのだけど,搭乗してみたらやはり同じ乗務員。かみさんが「nice to meet you, again」で笑いをとる。決して乗り遅れはないわけだ。乗り換えアナウンスに緊張感がなかったのも,そういうわけ。


石のベンチの下にヒーター
石のベンチの下にヒーター

<10月9日(火)>

帰国された山中先生と,大学のITセンターのある棟で待ち合わせ。待つ間,座ろうと思うと石のベンチが暖かくてびっくり。下にヒーターがあった。

ITセンターで,Macを見せたら中も見ないで,「Macは大丈夫」とのこと。IPをもらう書類にも簡単にサインをもらえた。さらに,大学の無線に入るIDとパスワードもゲット。すぐに家に帰って,管理人からIPを割り当ててもらう。老眼のせいか,入れ間違えもあり若干の手こずりはあったものの,無事に開通。高速インターネットのありがたみを実感!!フライトチケットの検索も,地図での場所確認も,ホテル予約もし放題!あまやかされたものだ!


<10月10日(水)>

市役所に住民登録に行く。役所は,担当者一人一人がデスクを持って,そこに2つ椅子が置いてある。直線のカウンターの向こうに人がいて,書類は離れたところで書いてもっていくのが日本の常識だけど(フランクフルトもそうだったな),そこで1対1で対応してくれる。順番待ちは,よく病院で見るような番号掲示がでるまで待つ型式だけど,順番が来た後はインタラクティブに事が進む感じがした。街の人口の違いでしょうか。書類を2,3修正して,住民登録は終了。

大学の国際センターに行って,ビザ申請の予約などをお願いした。2週間後ぐらいになると思われる。それで十分だそうだ。国によっては観光ビザでは仕事や研修ができないのだけど,この国はそうではないのかな。来るまで,「到着したらすぐにビザ!」と思って焦っていて,その割にこちらの国際センターの人がのんびりしてたので違和感があったのもそういうことかもしれない。

家に帰ると,私学共済にお願いしていたD/J-101という書類が届いた。これは,「日本の社会保険に入っているのでドイツの社会保険には入らなくても大丈夫」,ということの証明。通常,社会保険事務所でもらうのだそうだけど,共済系の職員は別系統なのだそうだ。私学教員の場合は,大学の人事を通して私学共催からもらう。これが判明して実際に手にするまでも,てんやわんやだった。出発までに間に合わなくて,関大の国際センターや人事の人にはお世話になった。


<10月11日(木)>

バンベルグでコンサート。

  • Beethoven:フィデリオ序曲 op. 72
  • Hindemith :ヴィオラと大室内管弦楽のための演奏会用音楽
  • Rachmaninoff:Symphonie Nr. 2 e-Moll op. 27
    • 指揮:Eivind Gullberg Jensen
    • ビオラソロ:Tabea Zimmermann
ヒンデミットのこの曲は,まず実演を聴くことはない。オケのバイオリンが居なくなって,低弦も人数が少なくなる。珍しいものを聞いた。ツィマーマンのソロはすごかった。ラフマニノフは,やや冗長。

演奏会前に,フェダーバイザー(発酵中の白ワイン)とツヴィーベルクーヘン(タマネギ,フェンネル,ベーコンをお好み焼き風に平らに焼いたもの)を食べた。ワインを作る過程で飲める,正に今だけのもの。発酵中なので瓶詰めできない。味は,毎日変わると言われている。少し甘くて,でもスッキリした味わいでした。

フェダーバイザー
フェダーバイザー
帰ろうと思ったら,予定のICEが80分遅れ。それに気付いて,ローカル線を見つけてプラットフォームに行ったら,直前に出発したところ。結局,80分後のICTに乗るか,1時間後のローカル線に乗るかという選択肢になった。ローカル線の方が,数分早くErlangenに着く。これで帰ることにしたけど,することもなく自動券売機の研究。そして,研究成果はなし。不明のまま。
<10月12日(金)>

雨模様。ウェブで自動券売機の研究をした。DBのサイトで買おうとすると同じような結果になる。いろいろ探して,地方の交通局,VAGのサイトで価格検索をかけると,いつも辿り着く切符の値段になった。要は,こういうことらしい。

これからは,ダイレクトにICEの6ユーロを買うようにしよう。これならどちらにでも乗れるし,安い。券売機では,「買えません」という表示は出てもその理由が表示されなかった。ようやくなんとなく腑に落ちた。でも,買えないものが表示されるのもどうかと思うぞ…必要な時もあるのだろうけど。
アルカーデン
モダンなショッピングセンターArcaden
地下,地上階,2階の3層構造
<10月13日(土)>

Arcadenに買い物に。これはErlangen駅を南に通り越したところにある買い物の中心地。フランクフルトに居たときに行っていた店がほとんど入っている。日用雑貨(シャンプーとか洗剤とか)のDM,キッチン系雑貨のDepot,電機製品・IT関係のSATURN,紅茶のTeeGschwendner,服屋や靴屋のいくつか。デパートだと,Kaufhof(Garelia)。周辺の店も合わせると,フランクフルトと全く変わらない。便利な所だったんだ!


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