Frankfurt生活2週目

<16日(月)>

今回の荷物は30Kgのトランクに30Kgの手荷物。重さのほとんどが取材や印刷の機材と図書。これだけのものを超過料金なく持ってくるのに,SFCのお世話になった。これを一度にアパートに運び込むのは大変だと判断し,まずトランクをホテルに預けて鍵をもらいにCity-Residenceに。一旦家に荷物を入れて,あとからもう一度トランクを運び込む算段。ところが,例のセキュリティロックを修理しなきゃならないので15:00に向こうで合おうという。それでは荷物がどうにもならんということで,City-Residenceに荷物を預けて,一度現場を離れることにする。

本当はそろそろ在留登録をしないとだめだったので,住所も決まったことだし,外国人登録所をさがして先に登録を済ませに行った。行った先は,中央駅の側。ところが,住民登録が先だと言われて追い返される。よく資料を読んでみれば,なるほど確かに先にフランクフルト市の住民登録をしなければならないらしい。その場所はKonstablewacheのそばと言われたのだが,それだけではわからず,Googleで調べてみる。すると,どうもあちこちでできるらしい。たぶん言われたのはZeil 3という住所。ところがこれでGoogle Mapで検索すると,とんでもなく遠いところが出てくる。どうもおかしい。それで,他にも出てきた所に行ってみると,なんと事務所そのものが閉鎖。…はて困った。もう一度いろいろ調べていると,フランクフルト市役所のサイトでZeil 3の事務所の地図を発見。でも,そろそろ時間切れ。ホテルに帰って,トランクをとり,転がしてCity-Residenceに。そこから荷物を全部を持っていかなならんかなと思っていたら,Mr. Christffersが半分手伝ってくれた。アパートはCity-Residenceの事務所から徒歩数分。

ところが,残り数十メートルのところでどうもトランクの転子が壊れたらしい。あとは持ち上げるしかない。大変だった。

アパートに着いてみると,鍵の修理屋さんが来ていて,直しにかかる。(実は,先日の人,鍵の開け方がわからなかっただけじゃないのか…との疑いがある。だって開け方違うもん。修理は必要あるのだろうか)。Mr. Christffersは家のあちこちを点検して,初期状態を記録する。そこへ大家さんがやってきた。陽気なおっちゃんだった。奥さんが日本企業で働いていたことがあるらしく,「黒」はSchwarzかと聞かれたり,和食器のセットを置いていくからなどという展開になった。1時間ほどかけて受け渡し終了。

その後,Dipfに行ってDr. Koppに会う。半年ぶり。研究の目的や今後のことなどいろいろ打ち合わせをしたあと,近くのイタリアンレストランで会食。ヒラメだった。

帰りに,明日から朝食を自分で作らなければならないことを思い出し,Reweでパンなどを購入。気がつくとそこは,昼間にやってきてふられた住民登録所の隣だった。

荷物
今回の荷物の全容
トランクとリュックで39.8Kg。
機内持ち込みは黒いの2つ。


住民登録所の地図
住民登録所(Buergeramt)の地図
これがなかなか見つからなくて往生

住民登録所
住民登録所

炒飯
レタス入り炒飯とスープ
<17日(火)>

朝7時30分にZeil 3の住民登録所に並んだ。順番は4番。すぐに順番が来て,登録できた。Zeilとは,実はHauptwacheからKonstablewacheに続く目抜き通りだった。あまりにでかすぎて地図でも気付かなかったのか。そういえば,昔その地名は見たことあった。うかつ…。

登録には,大学で書いてもらった証明書(要するにまともな目的の渡独で,給料は日本が払いますよってこと),とDipfからの招聘書が必要。それに規定の書式。これが,ウェブサイトにあったものとか,事前に日本でもらった見本とかとは変わっていてページ数が増えている。しかも後半は,Dr. Koppに見せても知らないような行政用語のまざったドイツ語。解説無し。実に不案内ではありながらも,抜けている所を埋めてくれたりしながら,難なくパス。フレンドリーなおじさんが担当だった。でもびっくりしたことに,パスポートを預けなきゃいかんらしい。しかも4週間。どないすんねん,その間…と思った矢先,これがその間の代わりといって用紙をくれた。

それを持って,今度は総領事館に行って,在留届を出す。こちらの方が,どっちかというとつっけんどんな感じで意外だった。「パスポートは?」と聞かれて,さっきの紙を見せると,「ああ,提出中ですね」と早速効力を発揮。

午後,Dipfに行く。Dr. Koppとプリペイド携帯のチップを買いに行く。チップは登録しなければ使えないそうで,登録のファックスを送る。その道すがら,Dipfの何人かに紹介をしてもらった。今後いろいろお世話になりそうなBroechle女史。図書館長のSchrepf女史。インフォメーションデスクのDenzer氏あたりが大事そう。

さて,はじめての夕食づくり。アパートにはなんとWMFの鍋がある。これで米を炊き,ハム,卵,レタスでチャーハン。うまくできた。


<18日(水)>

朝一で,仲介手数料の振り込み。こちらの仕組みは,日本と一緒。4月のちょうど中日なので,家賃は半額,デポジットが2ヶ月分。これらは月曜日に現金支払い。不動産屋の手数料は1ヶ月分。ちなみに家賃は950ユーロ。ユーロ高なんとかして…。

その後Dipfに行って,教育の質を表す指標の話をした。日本では,国立大学も成果に合わせて助成金分配を変えるべきだというような話がされているようだが,ドイツでも同じ。それがもっと下までおりているようだ。しかし,教育の質をどのような項目をいくつたてて測るのかが問題だ。そんな話をしながら時間を過ごす。

その後YouTubeで,Dr. Koppが中国式かけ算簡便法というのを見せてくれる。かけられる数の各桁の数字の数だけ線を引いて,それに交差させながらかける数についても同様に線を引く。これで,何本かずつの井桁のようなものができる。あとはその交点を数えていく。なるほど確かにこれはかけ算の原理に沿っている。

午後から町に出て,カリフォルニア米とプリペイド携帯を購入。携帯はどれを買ったらいいのだかさっぱりわからず。店員に聞いたら「どれでもいいのさ」。半信半疑。「一番安いのはどうだ」。まあね,安い方がありがたいね…そして,トライバンドかどうか確認するのを忘れた。帰って調べてみたら,やはり北米では使えない携帯だった。まあでも,とっても安かったので良しとしよう。

Dipfの近くの民家に下がる藤
Dipfの近くの民家に下がる藤

ドームの遠景
ドームの遠景

レーマーの市庁舎
レーマーの市庁舎
ユーロ,ドイツ,ヘッセン州の旗が掲げられている。
掛谷氏の本にも書いてあったが
日本の学校も国旗だけでなく
国連旗,県旗,校旗,いろんな旗を掲揚して
平等に尊重するってのも一つの手だなと思う。


市のソーセージ屋
Vogersberger Bratwrustの店
うまいという評判もある
因みにVogersbergというのは近くの山の名前
<19日(水)>

実は携帯にSIMを入れてPINコードを入れたのは良いが,そのあと電話しようとすると電話の向こうでドイツ語のインストラクションが流れる。何度聞いてもわからない。しかたなく,Bloechle女史の助けを乞うた。彼女曰く,「これは私たちにも難しい(って言葉じゃなくて,それにしたがって操作をすることが)」。それでもしっかりやってくれて,やっと携帯が使えるようになった。何か1つやるためにも,いろんな山を越える必要がある。大変だわ。

午後3時に,2週間に一度掃除に来る人(家賃に含まれている)が,初めて来るというので帰宅。大家さんも一緒にやってくる。掃除の取り決めなどをする。掃除は原則隔週木曜日1回2時間。いたらノイズでやかましいよということで,近くのコーヒーショップに避難。

そろそろ本気で仕事もしなければ…ということで,調べ物をしたり,翻訳の宿題をしたりしはじめた。


<20日(金)>

今日は,どこにも行かず,お勉強。昼間,運動も兼ねて,Hauptwacheのマーケットホール(Markthalleと言って,いわゆる市場。あらゆる食材を売っている。日本のものも結構ある。)などを回った。ずっと良い天気が続く。珍しいそうだ。遠くから見るドームも映えて見える。


<21日(土)>

今日も,朝から翻訳。Perkinsって人なんだが,この人の英語,レトリックあり,口語ありで,難解。時間がかかる。同じパラグラフを見つめること10分なんてこともしばしば。

昼食を食べ,かつ運動に出て,フランクフルトの中心地をぐるっと1周した。2時間ほど歩いたかな。土曜日は,市が立つ。食べ物屋台(Imbisという)もいっぱい。Vogelsberger Bratwurstで,文字通りBratwurst(焼きソーセージ)を食べる。1.5ユーロ。超安い。しかもカイザーブロッチェン(丸いパン)つき。

帰宅後は,また翻訳。遅々として進まず。いろんな仕事を並列でしないとだめだな。


<22日(日)>

こんなことになるとは思わなかった。寝ている部屋の斜め前のフラットでパーティがあった。音が止んだのは12時を回ってたんじゃないかな。かなりうるさかった。ベースのリズムと話し声だけ聞こえてくる。口やかましいはずのドイツ人は何も言わんかったんかいなぁ…。特に下の人。

こちらに来たとき,気温は10度を回っていたと思う。しかし,今は若干低め。朝夕は5度くらい。昼すぎから12〜5度くらいになる。過ごしやすくていい。しかし,この気温で半袖で歩くこっちの人はすごい。半袖とコートが入り交じる不思議な世界だ。

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