Frankfurt生活24週目

<9月16日(日)>

朝から論文の続きを印刷。印刷しながら,要約づくり。なんとか夕方の予定にまにあった。

夕方の名古屋便でI田先生,G藤先生が到着。2時間遅れ。今の時期,フランクフルトはモーターショーで,ホテル価格が高騰している。いつもは1万円程度の所で25,000円程度。とても定宿のエクセルシオールはとれなかったので,中央駅からかなり遠いところが宿だった。そこまで案内して,その後フレスガスで夕食。


<9月17日(月)>

1996年のはじめてのドイツ調査旅行依頼,ずっとコーディネートなどを頼んでいたIレーネにボンで会うことにしていた。それまでの時間を利用して,コブレンツのドイツェス・エック(ドイツの角)という所に行ってみた。ここはライン川とモーゼル川が合流する地点。先端のとがった部分が観光地。対岸には要塞シュトルツェンフェルスがあって,そこから見ると様子がよくわかる。要塞に登るには,ライン川を渡し船で渡って,ペアリフトに乗る。

要塞からはコブレンツの町だけでなく,ライン川の上流や下流まで見渡せる。カフェに座ってのんびりした時間を過ごした。帰りはバスでコブレンツ駅まで。

Iレーネから電話で,体調が悪くて会えないということ。なので,コブレンツからフランクフルトに直帰してみると雨。探していたタイ料理の店がみつからず(筋をまちがえてた),ドイツ料理の飲み屋に行ってしまった。昼も同じようなものを食べたのに…。

ドイツの角
ドイツェス・エック(ドイツの角)
船の舳先のように見える


ライン川とモーゼル川
ライン川とモーゼル川が合流する
このあたりはドイツワインのメッカ

議論のあと
議論のあとスペイン料理風のものを
<9月18日(火)>

Koppさんの研究室をI田先生とG藤先生とたずねた。G藤先生の学会発表ネタから,メディアにおけるインタラクションについて,学力問題についてなどいろんな議論になった。メディアリッチな環境で育つ子供はメディアについてより正確に理解しているのかどうか…。メディアといってもプレステとかDSとかいろいろある。一般的にいうと,そういう世俗的メディアがリッチだと,子供の認識にはあんまりいい影響はないんではないか…。一方,G藤先生のデータでは,やはりメディアリッチな環境がいいらしい。メディアの定義をきちんとすることが重要だ。

夜はみんなでDipfのそばのバヒナという不思議なレストランにいった。熱帯っぽい内装で味が心配されたものの,予想に反してSehr gut!。とてもおいしかった。


<9月19日(水)>

ECER2007という学会が,ベルギーのゲントで開催される。それに合わせてブリュッセルに向かう。ゲントとブリュッセルは列車で約30分。

ブリュッセルはすごい。世界遺産のグランプラスは筆舌尽くしがたい…けど尽くしている人がいて,世界で一番美しい広場(ビクトル・ユーゴ)なんだそうだ。


<9月20日(木)>

ゲントもまた美しい。中世の街並みがそのまま残っている。こういう町には大学が古くからあって,その歴史が綿々と続いている。ゲント大学は1816年創設。

ブリュッセルのグランプラス
ブリュッセルのグランプラス

ゲント市
ゲントの街並み
運河
ゲントは運河で海まで繋がっていた

アールヌーボーの家
ホテルの前のアールヌーボーの家
あかりがつくと美しい


<9月21日(金)>

ブリュッセルには,オルタの建築した家がいくつかある。その他,同様のアール・ヌーボーの家が,もっと古いデザインの家に混ざって建っている。泊まっていたホテルの斜め前の家もそうだった。こういう混在は,当時どう言われたのだろう…。


<9月22日(土)>

ゲントから足を伸ばしてブリュージュに行った。そして…この町もまたすごい。町全体が中世のまま。馬車が観光の重要ポイントをまわっている。滅多にこういうものには乗らないのだけど,ベギン修道会までの距離が少しあったので,乗ってみるとこれがとてもよかった。町の様子もわかるし,普通に歩いていると通らないと思われる道を通って案内してくれた。

夜はムール貝。1人前で60個ぐらいある。これがするっと食べられてしまう。

ブリュージュの家
ブリュージュもまた運河の町
運河の両側には中世からの家が建ち並ぶ




鐘楼
ブリュージュの鐘楼はとても有名
47個も鐘があるという
プログラム
この鐘をどうやって鳴らすのかというと…
オルゴールのような金具のついたドラムがあって
それがレバーを引っかけると対応する鐘がなる
壮大なしかけだ
これを使わないで,鍵盤で演奏することもできて
演奏会もやっている


鐘楼の上から
鐘楼の上からみたブリュージュ

ベギン会修道院
ベギン会修道院
楡の林の向こうに見える建物が美しい
厳かな雰囲気


<9月23日(日)>

ブリュージュ泊まりだったので,朝から歩いてベギン修道会まで行った。昨日の馬車の道。今度はゆっくり写真を撮りながら。どこを見ても,本当に綺麗な町だ。ファサードと彫刻であふれている。

ブリュッセルに帰ると,大変な混雑ぶりだった。まっすぐ道を歩けない。USJなら入場制限するところだね。これだけの観光客が来るということは,それだけ観光資源があるということだ。本当にあるし。見所の多いベルギーでした。

夜のルフトハンザでフランクフルトに帰る。便はがらがら。だからか値段は3500円ぐらい。電車の割引チケットよりもこちらの方が安い。ありがたい設定だ。

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