7月1日

月が変わりました。
ボストン2日目。今日は,科学博物館と子ども博物館のシリーズ。

科学博物館を入ると,ティラノザウルスの頭部化石が回転しています。
学校の教材にも必ずなる恐竜。さすが,目を引くところで客引きをしています。

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ティラノサウルスの頭部の化石。
下から照らされて,ゆっくり回転する。

科学博物館の展示の背景には,MITがついているそうです。いろいろな科学現象をどう見せるかというところに,MITのアイデアがつまっているわけです。

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MITでプログラミングしたバーチャルフィッシュの展示。
自分で「食欲」「住んでる深さ」「敵をおそれる度合い」「人なつっこさ」などの
パラメータを決めて,自分のオリジナルフィッシュを作ることができる。
それが泳いでいると,肉食魚に食われたりする。
青い画面は全部でひとつの水槽。

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波の展示。20mほどの水槽を,左から右に波がやってくる。
波は,連続して動いているということがよくわかる。

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板にうってある釘に,釘をのっける課題
これが結構はまる。
帰ったら,センターの廊下に作ろうということに決定。

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上から黒いボールが途中の棒にあたって落ちてくる。
たくさん落ちれば,正規分布に近づく。
実によくできた展示。

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皮膚電気反射の展示。自分の指でやってみることができる。
今,被験者は庄司君。
山内君「何か動揺することを言って」
私「修論書けるのかな〜」
これだけで,上のグラフが急上昇。
下のグラフは時間軸を細かくしたもの。



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これはどこでしょう。
東京の地下鉄ではない。
実は,子ども博物館の中の,Japanコーナーの展示。
その他にも,地下鉄の車内を再現したもの,渋谷の高校生の等身大写真とそのコメントなど
不思議な展示が満載。

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子ども博物館の入り口。
倉庫のような建物だが,この中が結構すごい博物館になっている。
子どもたちがいろいろさわって遊びながら科学に触れることができる。

実は,子ども博物館に来たのは,そこでやっている子どものためのコンピュータ工房のようなものをみるためでした。Computer Clubhouseといいます。
ここには,登録した子どもたちが三々五々集まってきて,好きなことをして帰ります。
OBは,ここをボランティアで手伝っていたりして,いい感じのところでした。

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コンピュータクラブハウスの入り口。
レズニック教授に教えてもらって,ここを見に来た。
強制的に来るのではなく,自発的にやってくる。
年齢もまちまち。
コンピュータはもちろん,レゴやコンピュータにつなげる顕微鏡など,いろいろなものがおいてある。

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子ども博物館の前で。
船長庄司「この宝をみんなに見せてやれ」
手下黒上「へい,わかりやした。フタをあけてましょう。」
手下山内「これがかっぱらってきた宝でやんす。」
ねこ「ほんまは二束三文の,コインチョコとちゃうのん?まあええわ,庄司船長が食べるやろ。」

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子ども博物館のそばには,ボストン茶会事件のときの船舶が再現されている。
小さな船だったんだ…!
観光客が乗れるようになってて,実際に紅茶の包みを海に投げ込むパフォーマンスに参加できる。
でも,さしておもしろくなさそう。

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ボストンの海岸の風景3点。
こんな感じの港町。でも,それぞれの建物が何かは不明。

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結構目立つ,時計台のある建物。
しかし,「あれは何?」と中川さんに尋ねても,
さすがケンブリッジの住人,「知りません」
の一言。そんなもんだろう。

ホテルに帰還後,近所にあるMIT博物館に行くことに。
ここも倉庫のような建物の2階につくられているのに,中身はすごい。
大量のホログラフィーの展示。
信じられないような奥行き感。その他,これまでの卒業生などが作った機械仕掛け。
動くものが多くて,本当に楽しめました。
一見の価値有です。


7月2日

この日は,朝の開門に合わせて,ボストン美術館に行きました。
印象派,特にミレー,モネ,コローなどが充実していて,あっという間に2時間半がたってしまいました。レンブラントもたくさんあったなぁ。
本当はエジプト美術や中国,韓国,日本のものなどもあったのですが,ヨーロッパとアメリカ近代絵画だけで,約束の時間を使ってしまいました。

ここで一旦ホテルに帰り,レンタカーで一路タングルウッドへ。ボストンから200Kmほど西にあるタングルウッドでは,7月7日から音楽祭が始まります。それまでは,Tanglewood Music Center Orchestraという若手のオーケストラの演奏会が毎日開かれています。

われわれの目的は,小沢征爾の指揮。

でも,小沢征爾は1曲目のエグモント序曲しかふりませんでした。
それでも,最後のエニグマ変奏曲には感動したなぁ。
蚊に食われながら芝生で聴いたオーケストラが,とても新鮮で気持ち良かったのでした。

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タングルウッド音楽センターへの曲がり角。全然目立たない。
手前の柱に小さく「Main Gate」と書いてある。

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切符り場の脇にあるスケジュール表。
あと1週間もすると,ヨーヨーマらが来て,すごい演奏をするはず…。
ちょっとくやしい。

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今日の演奏会は,小澤ホールで行われる。
ホールの中は,3階建てで,こんな感じ。全部木造で,シックな雰囲気に統一されている。
して…,そのうしろには,実は壁がない。

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どうなっているかというと,こんな感じでうしろが吹き抜け(?)。
外には芝生が引いてあり,そこにも客が一杯。
中が30〜40$,外は10$。
われわれは,晩ご飯を食べている間に待ち順が遅れ,結局芝生席に。
まあ,初経験なので,それもおもしろいかも…。

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芝生席の人は,シートをもってきて寝ころんだり,椅子を持ってきて座ったり,
好き勝手の聞き方をしている。
用意周到で,蚊取り線香(ではないわなぁ,虫よけ材を燃やすかんかん)を持ってきている。
確かに必要で,このあと全員カになやまされることになる。
外にいるのでずいぶんリラックスして聴けた。
いつでもこんな楽しみ方ができるなんて,このあたりの住人はうらやましい。